チェロを購入する(後編)
そんなこんなで緊張しつつ待ち合わせの楽器店へ。
https://www.kurosawaviolin.com/ikebukuro/
クロサワバイオリン池袋店です。
用意してくださったのは
・SUZUKIチェロNo.74 日本製 が2台
両方チェロとスターターセットで20万円程度
・Lothar Semmlinger #501(ローター・ゼムリンガー )ドイツ製
チェロだけで35万円
・Gliga Genial(グリガ)ルーマニア製
チェロとカバー、小物、弓のスターターセットで18万円
お店の方から色々とお話を聞いてから、先生に試し弾きしてして頂く。
・試し弾きを聴いた各々の印象
グリガは陽気な感じで低音がイマイチ。
SUZUKIの1台目①は優等生な少し固い音。
SUZUKIの2台目②は華がありよく響く感じ。
ゼムリンガーは柔らかい優しい音。
👩先生的には
SUZUKIの①はボディにリペアしてあるがひび割れ跡があり、心配との事。
グリガは少々良い音を出すのに工夫が必要かもと…。
この時点でグリガはあまり好みではないので候補から外しました。
・次に私が試奏
(音階を弾きました)
SUZUKI①とSUZUKI②とゼムリンガー。
面白いな~と思ったのは、同じ型番号のSUZUKI2台が全く違う雰囲気の音だった事。
①は低音から高音まで鳴らしやすく、優等生な音。悪くはないけどあんまり印象に残らない感じ。
②高音が華やかで全体的によく響く。低音域に少しウルフが出るが、①より深みがある。
ゼムリンガーは私には曲者で…というか、技術不足で先生が出したような音が出なかった。
見た目はSUZUKI①が枯れた茶で好きだったけれど、弾いた感じはSUZUKI②が好きだった。
チェロはSUZUKI②に決定❗
お次は弓選び。
弓はチェロ本体以上にお値段がそのまま音のクオリティにつながっていた印象。
着物も帯が大事っていうし。
①Sforzando VC1013(スフォルツァド)
19800円
②Sforzando VC1083(スフォルツァド)
33000円
③Sforzando VC1093(スフォルツァド)
61000円
弓こそ良いモノを!ってよくわかりました。
…が、予算もあるため②のVC1083を選択。
SUZUKIチェロNo.72 185000円と新品弓33000円で218000円。
スターターセット(チェロソフトカバー、松ヤニ、エンドピンカバー、エンドピンストッパー、お掃除布)がついてこのお値段でした。
このチェロは買い替えの方から引き取った中古で、リペア・メンテナンス済みだそう。
お店の方も「かなり大事に弾いてきたチェロのようだから鳴りが良いのでは」と言っていました。
「大学の学オケでもこのチェロならイケるよ」と。
先生のおかげでかなり安くして頂けたのでは…とありがたいです。(途中、お店の方と内緒話してました😅)
私とほとんど同じ年齢のチェロ。
大事に引き継いでいきたいと思います。
チェロを購入する(前編)
「チェロを購入しよう!」と決心してネットで色々と調べはじめました。
今はとても便利で、色々な方がチェロの試し弾き動画をYouTubeにあげてくれています。
【チェロ比較】これからチェロ始める方必見!島村楽器で一番売れているチェロを価格帯で比較しました! - YouTube
⬆️とても参考になりました。
プロの方が試し弾きされているのは、数十万~百万円の私からしたらハイクラスなチェロが多かったです。
・予算を考える
「家計の負担にならない金額で、でもチェロらしい音が出るもの」と考えて20万~30万程度の予算をとりました。
この金額の中に、弓、ケース、スターターセット小物も含まれている事を考えると
チェロ本体は15~20万円程でしょうか。
あまりに少ない予算で申し訳ない気持ちでしたが、先生は「大丈夫。懇意にしている楽器店で私の顔価格で値引きして貰えますから。出物の連絡があるまで気長に待ちましょう」
と言ってくれてホッとしたのでした。
・メルカリ
とはいえ、やはりお得に買いたい!という気持ちからメルカリを覗いてみると…
チェロが格安で売っている!
「わぁ😍」と気分が盛り上がり、メルカリで管弦楽器を専門に売っている方の中古チェロの一台が気になりました。
木曽スズキ製チェロ、9万円でハードケースと弓付き。調整済み。
コメント欄でアポを取り、試奏出来るか聞くとOKとの事。
先生にも連絡を入れておいて、先生が試し弾してくれる事に。
すると…
先生👩
「ペグがものすごく固くてまわしにくいね」
「弾きやすいかと聞かれたら弾きにくい」
「音はまぁまぁまぁ…まぁな感じ。正直、タダでもいらないかも」
「先々のメンテナンスを考えてもプロの楽器店で買う方が良い」との事…。
先生にもボロクソ言われましたが、私がそのチェロの音を好きか嫌いかと聞かれたら
「好きじゃない」のでした。
怒鳴り声みたいな?なんとなく不快感がある音で…。
そういうわけで、ご縁がなかったチェロは返しに行ったのですが、売り主さんは感じの良い若い男の方で「僕はチェロを弾かないんだけど(ギターをしているそう)、正規の販売店さんで買う方が結局安物買いの銭失いにならないと思います。先生について習っているなら尚更」と言われました。
「そうですね、ありがとうございました」とお礼を言ってチェロを返す事が出来ました。
メルカリ販売でこんなに丁寧な方、あまりいないのでは?と思います。
ネット通販でも4万円位の格安チェロが売っていますが…
楽器の音は値段にある程度左右される
と学びました。
そして1ヶ月程経った頃…
楽器店から先生の携帯に「出物」の連絡が✨
試奏予約をして、先生も一緒に行ってくれる事になりました。
1ヶ月のトライアルレッスン・3回目
トライアルレッスン・3回目(2020.5月頃)
まずは前回出た宿題
「やさしいチェロ入門」のp42~45を弾き合格を頂く。
・G線の練習
テキスト「やさしいチェロ入門」
p46~49までを教わる。
👩先生「D線を弾くよりG線の方が圧力をかける感じです」
「弓を持つ腕の高さがD線を弾く時より下がります。でも肘や手首の角度は変わらないです」
G線の音はチェロらしい重みのある音。
共鳴と振動が腕や指、体に響き、感動✨
これはバイオリンでは味わえないです。
👩先生「今日でトライアルレッスンは終わりですが、どうしますか?」
続けたいです!
即答しました。
チェロを購入する気持ちも固まり、先生にいくつか希望を言って、先生が懇意にしている楽器店の方に相談してくださる事に。
・楽器の購入について
「どんなチェロが欲しいですか?」と初心者が聞かれてもほとんどの場合「?」となると思います。
楽器の良し悪しもわからず、まして自分で弾く事も出来ない初心者さんは「自分1人で選ぶ」は難しいです。
必ず先生か経験豊富な楽器店の店員さんに相談にのってもらう事をオススメします。
楽器の購入に至るまでがとても大変だったので
次回、「チェロの購入」について詳しく書いておきます。
1ヶ月のトライアルレッスン・2回目
トライアルレッスン2回目(2020.5月頃)
テキスト「やさしいチェロ入門」の
宿題を披露、合格を頂く。
私は幼稚園~小学校卒業までピアノを、バイオリンを大人になってから2年ほど習っていました。
そのため楽譜が読めます。
チェロは基本へ音記号なので、学校で音楽の授業を受けただけだと慣れるまで取っ付きにくいかもしれません。
ト音記号🎼の「ラ」の位置の音符がヘ音記号だと「ド」になります。
ヘ音記号に慣れるためには楽譜の音符を見ながらソルフェージュ(音符を見て「ド」「レ」「ミ」と声を出して楽譜を読む基礎訓練)するのが良いと思います。
この日のレッスンは
・D線の第一ポジションを教わる
(親指はネックにつけているので数えない。
0解放弦は「レ」、1は人差し指で押さえる「ミ」、2は中指で押さえる「ファ」、3は薬指で押さえる「ファ♯ソ♭」、4は小指で押さえる「ソ」)
チェロは2の指を押さえ音「ファ」を出す時、1の指も押さえたままです。
3の指の時は1、2の指を押さえたまま。
4の指の時は親指以外の全ての指が弦を押さえている事になります。
「慣れるまでは弾き終わった指を離してしまいがち。離してはいけません。
それと弦を指の腹で押さえるのではなく、指先で押さえる事」
「肉ではなく骨で押さえる感覚で」
「手指の力で押さえるのではなく、腕の重みをのせる感覚で」
と先生👩🎻に言われました。
これが難しい~❗
しかも弦が痛い❗
「弦は硬いのではじめは指が痛くなりますが、練習を頑張るとタコのように皮膚が固くなり楽になります」
それまで練習あるのみと言うことですね…
「やさしいチェロ入門」
p37~p41までがレッスン。
p42~p45が宿題になりました。
1ヶ月のトライアルレッスン・1回目
大手楽器店の音楽教室に入会し、1ヶ月のトライアルレッスンがはじまりました。
1ヶ月のトライアルレッスン費用
1レッスン30分、3回
10,450円
(練習室30分無料券が3枚貰えました。チェロも無料で貸してくれます)
楽器のレンタル代はなく、教室にあるチェロを無料で弾く事が出来ます。
家に持ち帰る「持ち出しレンタル」ではないので、家で練習や宿題をするには自分のチェロが必要になります。
私は自分がチェロに向いているのか、飽きずに続くのか、この時点で分からなかったのでレッスンでは教室のチェロを借りて、練習は練習室を予約して教室チェロを借りて週1回1時間で宿題を練習しました。
無料チケットは30分3枚だったので、途中使い切りました。
練習室は500円で1時間借りられるのでそれも利用しました。
トライアルレッスンの内容は…
1回目(2020.5月頃)
・弦の名前をおぼえる(A線D線G線C線)
・調弦の方法
・弓の毛の張り方、松ヤニの塗り方
・その他に必要な物を教わる
(譜面台、エンドピンストッパー、チューナー、メトロノーム、弦の予備等)
・正しい姿勢で構え、弓の持ち方を教わる
・解放弦のD線を弾いてみる
(指で弦を押さえないで弾く事を解放弦と言います。指番号は0です)
レッスンはここまでで、帰りに
テキスト「やさしいチェロ入門」を買って下さいと先生に言われました。
テキスト「やさしいチェロ入門」
1,800円+税
p26~p31が宿題。
D線の解放弦で色々なリズムをとって弾く練習です。
「弓が弦に触れる時の角度に気をつけて、弓をまっすぐ動かす」
先生に言われた事を念頭に練習。
宿題はすんなり出来ました。
チェロをはじめるまで
こんにちは。
四十路でチェロを習いはじめた
チェロの虫子です。
ここにはレッスンの備忘録
チェロ、弓、楽譜や消耗品などの情報
自主練習の記録
等々…
を綴っていこうと思います。
私がチェロを習いたいと思ったのは、ヨーヨーマの「リベルタンゴ」を聴いた時。
もう20年以上前の事です。
しかしその頃は仕事が忙しく断念。
結婚し子どもが出来て「何か楽器を習わせよう」と楽器屋さんに連れて行くと、幼い息子はヴァイオリンを選びました。
分数ヴァイオリンを2つと4分の4ヴァイオリン1つ(幼稚園~小学校)習ったところで息子はヴァイオリンをやめました。
残されたヴァイオリンがもったいないのと、憧れのチェロと同じ弦楽器だし!
と息子と入れ替わりで私が習いはじめました。
近所の個人宅で70代の先生に教わっていましたが、2年が経った頃に先生が軽度の認知症になってしまい教室がなくなってしまいました。
息子より8歳下の娘が「習いたい」と言ったのは水泳で次がピアノでした。
個人宅のピアノ教室へ通いはじめて2年。
真面目で練習熱心な彼女は上達が早い、と親目線ながら思います。
そんな彼女が2チェロズのCDを聴いている時、「私もチェロを弾いてみたい」と一言。
今だ!
私の為だけに大きな楽器を買うのは遠慮してしまうけれど
娘と兼用なら!と思ったんです。
でもチェロの選び方もわからないし、高価な楽器を買って続くのかどうか…という不安もありました。
とりあえず、先生を先に探そうと近所の山野楽器へ。
そしてまずは私だけ「無料お試しレッスン」を受けてみる事にしました。
1回だけのレッスンですが、教室のチェロを借りて実際に音を出す事が出来ます。
チェロをケースから出し調節までのノウハウ
正しいチェロの構え方
弓の張り方、持ち方
音を出してみる
…というところで終了。
先生を気に入ったのでそのまま「1ヶ月トライアルレッスン」をお願いし、私のチェロレッスンがはじまりました。